早いもので、アース・セレブレーション(EC)も、今年で4半世紀が経過し、25回目の開催を迎えます。
ECは1988年に、鼓童が佐渡に活動の拠点「鼓童村」を開村したことを機に始まりました。鼓童村設立趣意書には、私達の佐渡島への思いが次のように表現されています。
「人間はもともと自然の一部として、自然と共に呼吸し、自然と共に生きてきました。野に憩う鳥達や虫達のうた声、風にそよぐ樹々のさやぎ、岩に砕ける波涛の響き、自然の声は知らず知らずのうちに私達の体内に浸み込み、創造の原点となっていきました。私達が活動の拠点として佐渡にこだわり続けているのは、人間と自然とが共存できる空間がここにはあるということに他なりません。」
節目の年になる2012年。新たな気持ちで、ECの原点である、佐渡で開催するフェスティバルの可能性と意味を、皆さんと一緒に考え、創っていきたいと思います。
メインイベントの城山コンサートでは、城山公園の自然に包まれた舞台で、鼓童が三日間、趣の異なる公演を繰り広げます。ゲストには、〝津軽三味線の伝統と革新〟を追求し続けている上妻宏光氏をお迎えし、日本の音の魅力を世界に発信していきます。
また、今年はフリンジの会場をハーバーマーケットに据えて、鼓童とたくさんの出演者が「祝祭の庭」を彩っていきます。そして、これまで好評をいただいているワークショップに加えて、佐渡の歴史、自然、文化に一歩踏み込んで体験していただく企画をお届けします。
今年も、皆さんのご来島を心よりお待ちしております。そして、皆さんそれぞれの「地球の祝祭」を描いてください。
EC総進行:菅野敦司(鼓童文化財団専務理事)