アース・セレブレーション|Earth Celebration 2012 – 25th Anniversary

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城山コンサート初日 鼓童「まつりはじめ」 ―多種多様性の賛美―

8月17日の城山コンサートは「まつりはじめ」と題し、吉井盛悟が初めての演出に挑みます。どんなまつり空間が繰り出されるのでしょうか、思い描いているイメージについて聞きました。

島。

ここでいう島とは水に囲まれている土地のことではなく、ある隔たり持った区域という意味での島です。

その隔たりとは地理的な要因や人的要因から生まれたものです。それは時に障壁のように感じられますが、その区域内で培われたものは独特な個性を持っていて、私にはとても面白いもののように思えます。

地球という一つの島、五大陸という大きな島、国という島、行政的な島、個人という小さな島々。

そういった島々の個性を大切にできること、それがECの鍵だと思っています。平たく言えば多種多様性の賛美。

頭の中には「グローカル」というキーワードがあります。

「全世界の」という意味のグローバルと「地元の」という意味のローカルという2つの言葉を合わせた造語です。

ミクロとマクロを等価として捉える面白い言葉であり、

鼓童によく合う言葉だと思っています。

さて、「まつりはじめ」と題された初日の舞台は、出演者の個性が活きるような舞台、演奏者も気取らず一番自然体で楽しめる舞台を創りたいと思っています。その「楽しさ」が佐渡にいらしてくださった皆様に連鎖し、共有できたら、そこに新しい共感の共同体が生まれます。

皆様との共感で出来上がった、多種多様な「島」を城山公園につくれたら、地球祝祭というまつりが始まるのだと思っています。

今年のECはメインゲストの上妻宏光さんの他にも、初日の舞台には奄美大島出身のシンガー里アンナさんをお招きします。また、ワークショップでは八丈島の浅沼宏雄さん、三宅島の神着神輿太鼓の津村明男さん一家を佐渡にお迎えします。その事を考えるだけで興奮します。

25年目のEarth Celebrationの幕開けの舞台演出という大役をいただき不安もありますが、私自身も精一杯楽しんで参ります。

城山コンサート「まつりはじめ」演出 吉井盛悟(鼓童)

◀吉井盛悟のアイディア帳  浮かび上がるキーワードをつなげ、イメージを形にしている。

城山コンサート詳細ページ


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