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佐渡について

アース・セレブレーションの舞台となる佐渡は周囲260km、面積は854.6km平方メートルの島で、初めて訪れた多くの方はその大きさにまず驚かれます。暖流と寒流が交わり、気候的にも文化的にも日本の縮図といわれるこの島全体が、生きた博物館のような奥深さを秘めています。

佐渡の名前が全国に知れ渡ったのは、近年では天然記念物である朱鷺(トキ)の存在でしょう。佐渡は最後まで野生の朱鷺が生息していた自然豊かな島です。かつて朱鷺は日本中に生息していましたが、乱獲や自然破壊、環境汚染によって数が激減し、1981年に佐渡にいた最後の5羽を絶滅から救う目的で保護したため、日本の空から姿を消しました。その後、朱鷺が安心して暮らせる環境を取り戻そうと、朱鷺のエサ場づくりや農薬を減らす工夫、森を守る研究など、佐渡島内の様々な分野で取り組みが行われており、2008年より野生復帰のために放鳥を始め、今年初めて待望のヒナが誕生しました。

佐渡には独自の文化が培われてきた歴史があります。それはその昔、京から流された都人が、都の文化を伝えていったことと、西廻り航路が開かれ西日本や北陸の文化が伝わってきたことによるものです。貴族文化や武家文化、町人文化がまさに渾然一体となって、佐渡文化を形成していったのです。能の大成者である世阿弥が配流された島であり、全国一の密度を持つ能舞台が現存し、島内の寺々を廻れば日蓮の面影を偲ぶことができます。そうした様々な史跡めぐりをすることも佐渡を楽しむ一つの方法です。

もちろん、佐渡を語るのにその豊かな自然は欠かせません。変化に富んだ海岸線、まばゆいほどの緑と青い空、都会では味わえない山海の珍味。夏になれば多くの人々が海水浴場やキャンプ場で夏を満喫しにやって来ます。自然、歴史、芸術、文化、リゾート。

様々な楽しみが味わえる佐渡で、皆様にお会いできる日を心よりお待ちしています。