未来に向けて~アース・セレブレーションのこれから
私たちが、1988年にアース・セレブレーション(EC)を始めて、今年で28回目を迎えます。佐渡という離島において、国際的な交流が草の根レベルで行われるユニークな芸術祭として、国際交流基金地域交流振興賞、地域活性化センターふるさとイベント大賞、ティファニー財団伝統文化大賞などの受賞をはじめ、野外フェスティバルの先駆けとして様々な評価を頂いてきました。また、29ヶ国にもおよぶ海外からのゲストとの共演を通じて生まれた楽曲や演奏方法も多数あります。そして、この祝祭を目指して海を渡って沢山の方々に、佐渡の文化や風土に触れていただきました。
ECも2017年には30回を迎えます。一つのビジネスモデルの寿命が30年と言われるように、世界情勢、地球環境の変化、地方の過疎化など、私たちを取り巻く社会は、ECを始めた頃とは大きく様変わりしています。当然、私たちがECを通して世の中に表現していきたいこと、その方法も、変わって行く必要があると感じています。そこで、城山コンサートを中心としたECのモデルは今年で一つの区切りとし、2016年には、城山コンサートは行わず、鼓童が佐渡の方々と一体になり、より地元に根ざし、お客様に佐渡を楽しんでいただける企画にトライする 1年にしたいと考えています。
その意味で 、今年のECは 、これまでの一つの集大成と考え、レナード衛藤、スアール・アグンなど、城山コンサートを彩ったゲストをお迎えしておおくりします。沢山の皆さんのご来場をお待ちしています。
アース・セレブレーション総進行 菅野敦司
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大学生の時に初めてみたECは、10周年の城山コンサートでした。なんだかわからないエネルギーに満ちた舞台に、自分も立ちたいと思いました。次の年には研修生になり、以来ECの城山コンサートは、私にとって毎年あって当然の場でした。
未来にむけて、改めてECの理念を見つめ直し、問い直すことで私たち演奏者自身が、今以上に、考え、学び、吸収できる場に、そしてお客様や佐渡と共感できる場を作り出していきたいと思っております。
太鼓芸能集団 鼓童 副代表 船橋 裕一郎