「鶯や 十戸の村の能舞台」。大正期に佐渡島を訪れた歌人、大町桂月が詠んだ歌。佐渡には小さな村にも能舞台があり、能文化が島民に浸透していた様子を今に伝える句です。ECプレイベント「佐渡薪能公演」鑑賞に始まり、2日目は人々により大切に守られて来た能舞台巡り、3日目は、佐渡屈指の美しさを誇る「大膳神社能舞台」でお能の体験と、佐渡に脈々と息づく「能」をたっぷりご堪能ください。
8/25(木)19:00~21:30
1プレイベント 佐渡薪能公演【ECプレイベント】
能の大成者である世阿弥が配流され、能楽師出身の奉行が初代佐渡奉行を務めたという歴史をもつ佐渡には、日本国内にある能舞台の1/3が集中しています。日本では他に類を見ないほど、能が盛んな土地柄です。毎年恒例の薪能公演を今年も開催いたします。
8/26(金) 能舞台巡り
2二宮神社
もとは順徳上皇の第二皇女・忠子女王誕生に際し鎌倉幕府によって築かれた仮殿の場所で、野菖蒲が咲き乱れる様子を見た順徳上皇が菖蒲殿と命名されました。18歳で亡くなった忠子女王を祀り、のちの後深草天皇の時代に「二宮大明神」として社殿が築かれたといわれます。境内には忠子女王の遺髪を祀った「菖蒲殿」と宮内庁管轄の御墓所があります。また社殿の南東には木々を背にした茅葺き寄棟造りの能舞台が建っています。
3羽黒神社
772年に出羽の羽黒神社から勧請されたといわれる神社で、杉の巨木に囲まれ、鬱蒼とした鎮守の森に本殿が調和しています。小さな集落である安養寺は、古くから例祭には鬼太鼓の代わりに能を奉納してきました。江戸時代末期の建築と伝えられている茅葺き寄棟造りの能舞台(県の有形民俗文化財)は、かつて社殿と向き合う形で参道上にあり ましたが1909年頃に移築・増築され、佐渡に現存する能舞台の中では最も小さいものです。
4椎崎諏訪神社
加茂湖を見下ろす高台に建つ椎崎諏訪神社は、信州「諏訪大社」の分神として、1376年に建立。当地の地頭・久知本間家の守護神と伝わります。1902年に建築された瓦葺き切妻造りの能舞台(県の有形民俗文化財)では島内で演能される回数が最も多く、5月~10月(8月は除く)上旬の土曜日には幻想的な薪能が演じられます。また、この能舞台を使って能・仕舞体験をすることができます。
5本間家能舞台
佐渡の能の中心的地位を保ち、当代で18代目に至る佐渡宝生流家元の本間家は、能の普及と庶民化に多大な影響を与えてきました。1885年に再建された瓦葺き寄棟造りの能舞台(県の有形民俗文化財)には床下に音響効果用の甕が埋設されているなど、佐渡に現存する能舞台では最も本格的な造りで唯一の個人所有。毎年7月最終日曜日には定例能を開催しています。
6牛尾神社
「潟上の天王さん」の名前で親しまれる古社。792年「出雲大社」より大国主命などを勧請して建立。再建された拝殿には鯉の泳ぐ姿や順徳上皇の物語絵など精緻な彫刻群が施され、当時の棟梁や名工たちの技術が偲ばれます。拝殿前の樹齢約1千年の御神木は、子授け・安産の杉として信仰されています。1901年に再建された瓦葺き正面入母屋造り・背面寄棟造りの能舞台(県の有形民俗文化財)は、定能が盛んであった「国仲四所の御能場」の1つに数えられます。演能の歴史も古く、室町期の能面「翁面」と「三番叟面」(県の有形文化財)が社宝として保管されており、毎年6月には例祭宵宮薪能が演じられています。
8/27(土)10:00~16:30
7佐渡のお能体験(初級編)【EC・佐渡体験プログラム】
佐渡は、農家など仕事を持ちながら能楽に取り組んでいる人が多く、能の盛んな土地です。代々受け継がれてきた佐渡の能を学んでみませんか。一般民家での稽古のあと、大膳神社能舞台での稽古もできます。
路線バス情報
新潟交通佐渡路線バス情報をご覧ください。
http://www.sado-bus.com/route/index.html
お問い合わせ:新潟交通佐渡 Tel. 0259-57-2121
オススメのお宿(相川地区、国仲地区)
佐渡市公式観光情報サイト「さど観光ナビ>泊まる」から宿泊タイプを選んで検索 !
https://www.visitsado.com/stay/
オススメのグルメ(相川地区、両津地区、国仲地区)
佐渡市公式観光情報サイト「さど観光ナビ>食べる」から食のジャンルを選んで検索 !
https://www.visitsado.com/meal/