セミナー「宮本常一写真で歩く宿根木」

民俗学者・宮本常一が1970年代に撮影した宿根木の写真をもとに、大学の研究者3名がご案内するまちあるき型のセミナー企画。EC期間中、小木民俗博物館にて、写真展「宮本常一写真で読む佐渡」も開催されていますので、合わせてお楽しみください。

日時

8月20日(日)10:00-12:00

講師

生活文化研究フォーラム佐渡

小西 公大(東京学芸大学)、杉本 浄(東海大学) 、門田 岳久(立教大学)

会場

佐渡国小木民俗博物館・宿根木集落

定員

20名

料金

1,000円

対象

中学生以上

解説

日本語での解説が基本ですが、必要に応じて英語の補足説明をいたします。

講師プロフィール

小西公大(こにし・こうだい)
東京学芸大学教育学部准教授。専門は社会人類学。
門田岳久(かどた・たけひさ)
立教大学観光学部准教授。専門は文化人類学・民俗学。
杉本浄(すぎもと・きよし)
東海大学文学部准教授。専門は歴史学。
小西・杉本はともにインドをフィールドに長年研究に従事してきた。門田は佐渡で10年以上フィールドワークを続けてきた。杉本は佐渡出身。 3名の講師陣はそれぞれ異なる研究テーマ・フィールドをもちつつも、佐渡というフィールドでつながりを得た。
2009年より佐渡における廃校舎の再利用と地域活性化を共通のテーマに、「廃校プロジェクト」を開始。現在は「生活文化フォーラム佐渡」の名の下で複数の研究プロジェクトを進めている。
2015年に旧宿根木小学校を再利用した小木民俗博物館の再活性化事業に大学院生と共に従事し、2016年に宮本写真を利用したプロジェクトを開始。
なお、2012年8月にアース・セレブレーション関連企画として、「講座・宿根木と宮本常一」を催した。関連論文に門田岳久・杉本浄「運動と開発 ―1970年代・南佐渡における民俗博物館建設と宮本常一の社会的実践―」(『現代民俗学研究』5号、2013年)がある。

講師より

民俗学者・宮本常一は10万点あまりの写真を残しました。彼が生涯30数回訪れた佐渡での写真は3000点以上に及びます。これらの写真を利用した調査プロジェクトが、昨年より都内の大学生たちと研究者により佐渡で開始されました。
このプロジェクトは宮本写真を単に過去の「記録」として捉えるだけでなく、島に暮らす人々の記憶や語りを呼び出す媒体として捉え、聞き取り調査をもとに佐渡の過去・現在・未来を明らかにしようとするものです。昨年度の成果は『宮本常一写真で読む佐渡』と題した報告書と写真展で公開されています。
このセミナーは、小木民俗博物館で開催されている同写真展と連動しながら、プロジェクトを主宰する大学の研究者3名をガイドに、かつて宿根木の集落内を撮影した宮本写真をもとに歩く企画です。

会場までの移動について

小木〜宿根木〜たたこう館の小木循環バスをご利用ください(小木民俗博物館バス停下車)

セミナー申込

チケットは、6月16日(金) 9:30より発売いたします。詳細はこちらをご覧ください。